【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】毒島誠 ついに黄金のヘルメットを戴冠

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■ヒーロー
ようやく思いが実を結んだ。グランプリファイナルの1号艇を手にした毒島誠(40)=群馬・92期=が、重圧に負けず押し切り勝ち。圧倒的な人気に応え、有馬記念にも劣らぬ大観衆が詰めかけたスタンドに熱狂の渦を巻き起こした。
ただレース内容はヒヤヒヤもの。「緊張でハンドルを切り直してしまった。完全に桐生君に差されていました」と1周1Mの時点では敗戦も覚悟をしたほど。
しかし、そこから立て直せたのは一にも二にもエンジンパワー。「仕上がりはむちゃくちゃ良かった。勝てたのはエンジンのおかげ」と相棒に最敬礼。1stからのスタートだった過去4年間とは違い、今年は悠々と本体を整備できる2ndスタート。エース格の32号機に超抜ボートの76番という最強のセットを手にしたなら、この結果も当然だった。
それだけではない。今年はここに懸ける意気込みも全く違った。「今年は9月あたりから、プロペラはもちろん体作りも、グランプリに照準を絞って準備してきました」。11月以降のGⅠはVこそなかったが3連続優出。過去の反省を踏まえて、心技体の全てのピークを、大一番へと持ってきていた。
今回グランプリを制したことで、グランデ5(クラシック、オールスター、メモリアル、ダービー、グランプリ)のコンプリートに王手がかかった。「あとはオールスターですね。ファンの投票で出場できるSGなので取りたいタイトル。目指していきます」
峰竜太、桐生順平、茅原悠紀と並んで現ボート界の最強クラスと称されながら、毒島だけなかったのがグランプリのタイトル。7度目の挑戦でようやく彼らに肩を並べたことで、今度は頭一つ抜けた存在になるのが新たなテーマだ。「これでだいぶ肩の荷が下りました。来年は自然体で臨んで、業界を盛り上げていきたい」。来年のビジョンはもう見えている。ボートレースの歴史にその名をさらに刻むべく、1年後もこの舞台に立つ。(森 大輔)
■プロフィル
◆毒島誠(ぶすじま・まこと)1984年1月8日生まれの40歳。群馬県桐生市出身。桐生工高卒。登録番号4238。2003年5月、桐生デビューの92期。06年9月に鳴門で初優勝。13年のまるがめメモリアルでSG初Vを飾ると、17年から20年にかけては6Vを挙げ、今年は3月クラシックとこのVで計9冠。ナイターのSGに強く〝ナイターキング〟の異名を持つ。通算は219優出80V。生涯獲得賞金は約17億5222万円。同期は安達裕樹、松村敏、大峯豊ら。妻・幸美さん(旧姓池田)は福井支部の元ボートレーサー。163センチ、55キロ、B型。

■戦い終わって
桐生順平(2着)いいレース、最善のレースはできたと思う。惜しい? そうですね。来年につながるというか、まだまだこれから。いろいろ勉強しながら頑張っていきたい。
茅原悠紀(3着)足は競った関君の方がだいぶ良かったので、3着が取れて良かった。力及ばず、ですね。これからもまた頑張ろうと思う。
関 浩哉(4着)足は良かった。優勝戦でも勝負できる足に持っていけた。道中も何とか食らい付くことができたし、今回はいい経験ができた。また来年も来たい。
馬場貴也(5着)毒島さんに完璧なターンをされたし、自分もしっかり合わせ切れなかったというのが正直なところ。ターン回りがきていなかった。やり切ったのでいい経験はできた。
池田浩二(6着)展開がなかった、みんなうまいね。やっぱり内が有利だった。足的には異常はなかった。

■優勝戦VTR
ピット離れは互角で進入に動きはなく、123/456の枠なり3対3。
インの毒島が先マイを果たしたがややターン漏れ。2コース桐生が差して相当に迫ったが、毒島が直線で引き離して独走態勢を築いた。
そこから次位争いは激戦。桐生、茅原、関の3人で競り合いを展開し、2周2Mを外マイで抜け出した桐生が2着。3番手争いはまだ続いたが、3周HSから1Mで巧みな位置取りを見せた茅原が、追いすがる関を振り切って3着に入った。