ボートレース

【下関ボート(ナイター)GⅠ周年記念】寺田祥・島川海輝 特別インタビュー前編/寺田祥「チャレンジカップは失敗。今回優勝したい」/1月11日開幕

 2025年の賞金レースがいよいよここから本格始動する。今年のボートレース界の特別戦線第1弾、ボートレース下関(山口県下関市)のGⅠ開設70周年記念「海響王決定戦」が11日、幕を開ける。昨年のSG8大会のうち5大会の覇者が参戦。クラシックとグランプリを制した毒島誠をはじめ、メモリアルで連覇を成し遂げた馬場貴也、オールスターを制したニューヒーロー・定松勇樹、グラチャン覇者の土屋智則で、それ以外にもスーパースター峰竜太などSG並みの豪華メンバーが集結した。地元山口支部勢は、白井英治はF休みで不参加だが、白井と並ぶ山口ダブルエースの寺田祥を筆頭に、原田篤志、大峯豊、海野康志郎、柳生泰二、佐々木完太、島川海輝の7人体制で他支部の強敵を迎え撃つ。その中から、現エース寺田と、未来のエース島川へのスペシャルインタビューを企画。今節に懸ける思いを聞いた。

<後編>島川海輝インタビュー 周囲の視線を実感「恥ずかしいレースはできない」

寺田祥「チャレンジカップは失敗。今回優勝したい」

◆寺田祥(てらだ・しょう)
 1978年9月20日生まれの46歳。山口県岩国市出身。岩国工高中退。登録番号3942。1997年11月に徳山でデビューの81期。デビュー節の最終日に初1着。99年7月、桐生で初優勝。GⅠは2005年2月、徳山中国地区選手権で初Vを挙げ、通算10V。17年8月の若松メモリアルでSG初優勝。20年の下関メモリアルでも優勝し、SGは2V。娘の空詩(くう)も現役の女子ボートレーサー。同期は池田浩二、佐々木康幸、飯山泰ら。166センチ、56キロ、O型。

「何もできなかった2024年」

 ――2025年最初のGⅠです。まず昨年の戦いを振り返ってもらえますか。

 「昨年は何もできませんでしたね(SGもGⅠも優勝なし)。SGチャレンジカップ(11月に下関で開催)が勝負どころだったけど、優勝戦が消化不良に終わってしまいました。それが全てですね」

 ――その優勝戦は3コースのカドを選択しました。地元SG優勝に懸ける気持ちが伝わるレースでした。

 「足は良かったんですけど、まくり切れませんでした。もっと選択肢があったんですけど…。優勝戦が自分で一番駄目なレースをしてしまいました。他の選択肢が取れればチャンスのある足だっただけに、本当にもったいなかったと思っています」

 ――とはいえ下関は高い実績を残す水面。この周年記念は、56周年、59周年を制覇。20年にはSGメモリアル、22年にはGⅠ中国地区選手権も優勝。

 「水面相性はいいと思いますよ。調整に関しては引いたエンジンによると思いますけど、最近はちょいちょい呼んでもらえるし、少なくとも相性が悪いってことはないです」

 ――今年は7月に、もう一つの地元水面である徳山でSGオーシャンカップ(GⅠ・GⅡの優勝戦出場ポイント上位が出場)の開催を控えます。

 「出場できるものなら出場したいですけど、選考期間(昨年5月~今年4月末まで)の1年間を走った結果ですからね。(対象の開催の)その節その節に集中したいと思っています」

 ――この下関で優勝することで、出場切符に大きく近づけるなら最高です。

 「優勝はそう簡単にできるとは思っていませんが、地元だし勝てればいい。勝ちたい。その可能性は十分にあると思っています。この前のチャレンジカップ優勝戦で失敗したこともあるし、今回は優勝したいですね」

 ――5年ぶりとなる年末のグランプリ出場へもつながっていきそう。

 「2025年の特別戦の日程(開催レース場)を見ていたら、自分にとってはあまり稼げなさそうな日程でした(笑)。それにSGに出場できなければ賞金の上積みも少なくなってしまいますしね。この下関周年は今年最初の特別戦だし、弾みをつけていきたいですね」

 ――今節は盟友の白井英治選手がF休みのため不出場ですが、佐々木完太、島川海輝といった支部期待の若手たちの名前があります。

 「台頭してきた彼らが、そろそろしっかりした結果を残してくれたらとは思います」

 ――もちろん主力の立場を譲るつもりはない。

 「自分ももうしばらくは第一線で活躍できるように頑張っていきます」

<後編>島川海輝インタビュー 周囲の視線を実感「恥ずかしいレースはできない」

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