ボートレース

【下関ボート(ナイター)GⅠ周年記念】寺田祥・島川海輝 特別インタビュー後編/島川海輝 周囲の視線を実感「恥ずかしいレースはできない」/1月11日開幕

 2025年の賞金レースがいよいよここから本格始動する。今年のボートレース界の特別戦線第1弾、ボートレース下関(山口県下関市)のGⅠ開設70周年記念「海響王決定戦」が11日、幕を開ける。昨年のSG8大会のうち5大会の覇者が参戦。クラシックとグランプリを制した毒島誠をはじめ、メモリアルで連覇を成し遂げた馬場貴也、オールスターを制したニューヒーロー・定松勇樹、グラチャン覇者の土屋智則で、それ以外にもスーパースター峰竜太などSG並みの豪華メンバーが集結した。地元山口支部勢は、白井英治はF休みで不参加だが、白井と並ぶ山口ダブルエースの寺田祥を筆頭に、原田篤志、大峯豊、海野康志郎、柳生泰二、佐々木完太、島川海輝の7人体制で他支部の強敵を迎え撃つ。その中から、現エース寺田と、未来のエース島川へのスペシャルインタビューを企画。今節に懸ける思いを聞いた。

<前編>寺田祥インタビュー「チャレンジカップは失敗。今回優勝したい」

島川海輝 周囲の視線を実感「恥ずかしいレースはできない」

◆島川海輝(しまかわ・かいき)
 2003年3月9日生まれの21歳。山口県宇部市出身。宇部工高中退。登録番号5145。20年5月に下関でデビューの126期。同年7月の宮島で初1着。23年9月の児島でデビュー初優勝を成し遂げた。24年は1月下関、5月桐生、8月住之江で優勝し、年間3Vを挙げる活躍を見せた。支部の将来を背負って立つホープ。同期は濱野斗馬、常住蓮、大澤風葵ら。172センチ、52キロ、O型。

「一走一走成長したい」

 ――昨年は、1月に下関で地元初優勝を飾るなど3回の優勝(5月桐生、8月住之江)。飛躍の一年に映りますがどうですか。

 「自分の中では消化不良の一年でした。(9月の)からつでも優出しましたが優勝はできなかった(4着)し、(同月の)下関のルーキーシリーズでも勝ち切れませんでした(予選2位通過も準優6着で優出もできず)。自分のレースができたりできなかったりで反省点が多いですね。課題を挙げればキリがありません」

 ――新年1月からは晴れてA1級に初昇格。成長の実感はありますか。

 「A1級に上がれる勝率を残せたことだけが唯一、昨年の良かったことですかね。毎日、成長しているといった実感はありませんが、1、2年前の自分と比較すると成長はしていると思います。でも、まだまだです。もっと高いところを目指していきたいです」

 ――GⅠ戦は昨年2月の宮島中国地区選手権以来の出場。中国地区選はいいところなく終わりましたが、今回は頑張れる感触を持っての参戦でしょうか。

 「その手応えまではまだ持てないです。やれることを日々やって、自分に足りないところを見つけていきたいです。毎走、そして毎節、課題を一つずつクリアすることで、どんどん上達したい。一気に成長することはないと思っていますし、日々の目標を少しずつ達成していきたいですね」

 ――下関の水面の印象はどうですか。

 「乗りやすいのですごく好きです。エンジンの調整面では水面による好き嫌いは元々、特にないのですが、下関にはすごくよく呼んでもらえるので調整も分かりやすい方だと思います。それに、ボートレーサー養成所に入る前にも連れられてよく見に来ていた、なじみのあるレース場でもありますしね」

 ――「周年記念」のデビュー戦がこの地元周年です。

 「最近はレース場だけに限らず、それ以外でもいろんな人に見られているということを感じるようになりました。なので、恥ずかしいレースはできないと思っています。今節はSGみたいなすごいメンバーで、自分より高いレベルの人たちが集まっています。そんな高いレベルの中で、緊張感を持って一走一走、集中してレースに取り組んでいきたいですね。自分に足りない部分も多く見つかると思います」

 ――下関のファンも期待しています。

 「レースでは一つでも前の着を狙っていきたいし、欲を出していきたい。チャンスがあるなら予選突破もしたいし、優出もしたいです。まだ、GⅠは2節目ですけど、早く記念戦線で多く走れるように頑張っていきます」

<前編>寺田祥インタビュー「チャレンジカップは失敗。今回優勝したい」

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