ボートレース

【とこなめボート・PGⅠBBCトーナメント】最後の〝運〟を呼び込むのも選手の戦略


【本紙評論家・松田雅文の「気分は7号艇」】
 

 2日目は初日と打って変わって、予想どおりにイン逃げのオンパレードになりましたね。さすがに2日目になれば調整も合わせてくる上に、機力が整えばSもそろいやすくなりますからこの結果は当然と言えます。

 ただ、1回戦、準々決勝と、3日目の準決勝はまた少し趣が違います。1回戦、準々決勝は一つでも上の上位着を取れば枠番も良くなりますが、この準決勝は3着にまでに入りさえすれば1着だろうが3着だろうが最後はアミダマシーンでの抽選。同じ3着にまで入るにしても、考え方が根本的に変わってきます。

 準々決勝で見事な立ち回りをしたのが毒島君。機力はかなり劣勢ですが、伸び超抜の菅君マークを取り切りあと一歩で1着のケース。普段のSGやGⅠならこんなコース取りはしないでしょうし、この大会ならではでしょう。〝運〟に左右される大会とはいえ、それを呼び込む戦略はさすがです。準決勝もコース取りから、選手の戦略が色濃く反映されるので楽しみですね。

 準決勝の11Rはもちろん前田君が本命で本線は1―3=25ですが、動きの良さが目立つ島村君の2、3着づけである1―6=全を狙いたいところ。島村君には昨年の大会で全て3着で勝ち上がった関君の姿が重なります。12Rは茅原君の逃げが中心で本線は1―234―234ですが、やはり気になるのは菅君。菅君は優出しさえすれば一発決められるだけの伸びですが、チルト3では道中の競りに不安があります。彼に「3着までに入ればいい」という考えはないでしょう。狙うならアタマで、5―1=全を推奨したいですね。
 

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena