【ボートレースびわこ・GⅡボートレース甲子園】レース総展望/地の利が大きい滋賀支部トリオ /桐生順平は随一の安定感 /峰竜太、池田浩二らも足取り順調/ 7月8日開幕
ボートレースびわこ(滋賀県大津市)
GⅡ第7回全国ボートレース甲子園
7月8日(火)~13日(日)開催
47都道府県の出身選手が郷土の誇りを胸に、深紅の大優勝旗を目指して戦う、GⅡ「第7回全国ボートレース甲子園」が7月8日、滋賀県大津市のボートレースびわこで開幕する。近畿地区での開催は3回目で、びわこでは初めて。お国自慢が満載の初日のオープニングセレモニーから見どころたっぷりの6日間だ。出場するのはA1、A2、B1級の52人で、V争いの中心はやはりA1勢。昨年のMVP毒島誠こそ残念ながら私傷病で欠場となったが、峰竜太、馬場貴也、池田浩二、桐生順平ら昨年末のグランプリ組8人が有力候補。今年の賞金ランクでグランプリ返り咲き圏内の篠崎元志や地元の丸野一樹も、ここでもう一押しを目指して意欲をみなぎらせて参戦する。
地元の滋賀支部からは馬場貴也、丸野一樹(以上京都出身)、遠藤エミ(滋賀出身)の3人が出場。地元選手に地の利があるのは普遍的な話とはいえ、今回に限ると、その利は普段にも増して大きい。
というのは、びわこではこの5月の新エンジンから、業界で新たに採用した環境に優しい新燃料「E30ガソリン」(エタノール30%配合)を使用しているからだ。3人とも既にこの燃料を経験済みなのは調整面でプラス材料なのは確実。遠藤は初下ろしシリーズで準V。馬場と丸野はその翌節のゴールデンウイーク戦を走り、丸野がVで、馬場は優出3着。今回も素早い仕上げで戦線をリードする。
他支部勢では桐生順平(埼玉=福島出身)の高いレベルでの安定感はさすが。今年、特別戦(GⅡ以上)のVこそまだないが、直前の戸田グランドチャンピオンを含めSGで2優出、GⅠで4優出。びわこのGⅠでも3優出と高い実績。東北出身初制覇へ、今年こそだ。
今年の足取りで言えば、池田浩二(愛知=愛知出身)、中島孝平(福井=福井出身)、井口佳典(三重=三重出身)、峰竜太(佐賀=佐賀支部)の歴代グランプリ覇者たちもまずまず。びわこ58周年(2011年2月)覇者の池田は、Vを飾った戸田グランドチャンピオンを含めSGで2、GⅠで3優出。中島はGⅠで4、GⅡで1優出。井口はGⅠで4優出1V。びわこ69周年(21年10月)覇者の峰竜太はSGで2、GⅠで1優出。年末の頂点返り咲きへと各自、さらに歩を進める。
菅章哉(徳島=徳島出身)は今年、GⅠ初制覇(4月、津周年)と一歩階段を上った。初のグランプリ出場圏内につけて迎える大事な今年の中盤戦。2年前にチルト3度が解禁になったびわこで得意の豪快戦といきたい。
地元の馬場と丸野以外で、びわこのGⅠ優勝歴を持つのが先述の池田、峰のほか、太田和美(大阪=奈良出身)、山口剛(広島=広島出身)、篠崎元志(福岡=福岡出身)、片岡雅裕(香川=高知出身)。GⅡなら濱野谷憲吾(東京=東京出身)、吉田拡郎(岡山=岡山出身)、長田頼宗(東京=神奈川出身)、平本真之(愛知=愛知出身)が優勝歴。それぞれ実績水面で活躍を目指す。