ボートレース

【とこなめボート・Aレディース】細川裕子が地元オールレディース連覇

優勝トロフィーを掲げる細川裕子

 とこなめボートのGⅢオールレディース「レディース笹川杯」は最終日の12日、12Rで優勝戦(1着賞金120万円)が争われ、1号艇の細川裕子(42)=愛知=がイン逃げを決めて今年初、通算14回目のVを挙げた。昨年度に続くこのタイトル(前回は昨年12月に開催)の連覇も果たした。2着は、最後まで細川を追い詰めた2号艇の浜田亜理沙。3着は3号艇の寺田千恵で、3連単は490円の1番人気で決着した。6日間の売上額は35億6764万8400円。今節は3日目が強風のため9R以降が中止になり、4日目にはFが2件あった中でも目標額(35億円)をクリアした。

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■ヒロイン

仕上がらずともVは今後への弾み

 地元の実力者らしい落ち着きで、細川裕子が昨年末の女王を退けた。優勝戦はインからトップSで先マイこそ決めたが、6個のターン全てで浜田亜理沙に迫られるひやひやの展開。

 それでも本人は「慌てることは全くなかったです。自分さえターンを失敗しなければ大丈夫だと思って、ゆっくり回った」

 今節ずっと課題に挙げていた回り足の不満は「大幅にペラ調整をしたけど、結局直りませんでした。すみません」。見守ってくれたファンに、ひやひやの展開を生んだ最大の原因を表彰ステージ上から陳謝。

 しかし、その状態を受け入れて、ノーミスでターンを重ねることに神経を集中し、最高の結果を導き出したのは確かな技術のなせる業だった。「本当にうれしい」。とこなめ初Vだった昨冬は危なげない内容だったが、地元でまた違った勝利の喜びに浸った。

 「直線は変わらず良かったけど、ターン回りは仕上がらなかった。でもそれで優勝できたのはいい糧になると思う。年末にも弾みがつくかもしれない」。前検日に11位だった女子賞金順位は7位にアップ。昨年末のクイーンズクライマックス(賞金上位12人が出場)は選考13位とギリギリで出場を逃した。今節の貴重な勝利を励みに、今年は晴れ舞台へと返り咲く。(深堀慎一郎)

■プロフィル
 ◆細川裕子(ほそかわ・ゆうこ)1981年12月11日生まれ。愛知県名古屋市出身。三好高中退。2001年5月にデビューの88期。09年7月に大村で初V。GⅠは12年3月の多摩川レディースチャンピオンで初優出し、5回の優出があるがVはまだない。女子最高峰の一戦のクイーンズクライマックスには5回出場。SGは18年7月の若松オーシャンカップの出場歴がある。157センチ、47キロ、O型。

優勝旗を手に笑顔の細川裕子
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