Q:競輪の決まり手を知りたいです。「差し」「捲り(まくり)」の違いは? 競馬やボートと違う?

レース部でのアルバイトでボートレースの原稿も見ますけど、「差し」とか「捲り」とかの用語は競輪や競馬も共通ですよね。意味は全く同じじゃないというのはわかるけど、どう違うかはまだよく分からないんですよね…



いわゆる「決まり手」に使われる言葉だね。競輪では「差し」は終3角(最終周の第3コーナー)あたりを過ぎてから前にいる選手を抜いて2着までに入ったときに付く。「捲り」は終1角以降に先頭に立って、2着までに入ったときということになる



あと「逃げ」もありますよね



「逃げ」はそれより前に先頭に立ち、2着までに残ったときの決まり手。「捲り」と併せて「自力」という戦法の呼ばれ方をする。イメージとしては、風を受けながら走った距離の長さが「逃げ>捲り>差し」といった序列になる感じだね



結果のページを見るともう一つ、「マーク」という決まり手もありますね。これは競輪だけかな



これは前の選手に付いていって、抜けずに2着になったパターン。カタカナ1文字で「マ」または「ク」で表されることもある(レースサイトでは「マ」)
競輪では2着まで「決まり手」が記録されて、これは直近4カ月分が加算されて出走表に載ることになる



4カ月ですね! データチェックのときに間違えないようにしなきゃ



ボートは1着だけに決まり手がある。先行艇を内側から抜いていくと「差し」。逆に外側からスピードターンで内側艇より前に出るのが「まくり」。インから誰にも差されずまくらせずが「逃げ」。内側に2艇以上いて、ある艇をまくりながらも逃げようとする艇の内側から間を突き抜ける「まくり差し」。1周1マーク(スタート後の最初のターンマーク)付近でのその四つが基本的な決まり手だね



まくり差しって、すぱーんって抜けていって、なんか見ててかっこいいですよね



他の決まり手としては、1周2マーク以降に先行艇を抜いて勝てば「抜き」、フライングや転覆などアクシデントがあったために勝ったと判定された場合には「恵まれ」になるよ。これもボートにしかない決まり手だから、ちゃんと覚えてね



うう、すぐ忘れそうやん…
あ、競馬はどうですか



競馬では「スピードの差を見せつけて逃げ切り」「後方から鋭い末脚で差し切り」とか、「捲り気味に前団に迫って直線抜け出し」などの表現を実況アナウンサーや記者なんかが使っているね。情報紙の結果にも書いてあったりするけど、実は公式な決まり手ではないんだ



あーね。「追い込み」とかも両方で聞いたことがあるし、イメージは競輪と近い感じかなあ。レース実況がもっと楽しみになりました♪
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