【競輪】野口諭実可をドーピング違反と認定、検査体制や制裁の強化も発表
JKAは25日、野口諭実可(32)=大分・102期=をドーピング違反と認定したと発表した。野口は大宮競輪参加中の2月7日にドーピング検査対象選手に選定され、尿検体を採取された。28日に、分析機関から当該選手の検体から禁止物質が検出されたとの通知があったという。
JKAはこれを受けて3月2日、野口にあっせん保留の措置を講じた。事情聴取などを行った結果、ドーピング違反と認定。4月1日から3か月間の出場あっせん停止を決定した。
野口はガールズ1期生で、2012年7月に群馬支部でデビュー。2018年11月に大分支部に移籍した。移籍後は成績を上げ、21年2月に初優勝。23年5月のガールズケイリンコレクション(平塚)でビッグレースに初出場。同年のガールズケイリンフェスティバル(函館)や、24年のGⅠオールガールズクラシック(久留米)では決勝に進出。女子上位選手の一人として活躍していた。
2月には昨年のGⅠ高松宮記念杯を制した北井佑季(35)=神奈川・119期・当時SS=をドーピング違反と認定。あっせん停止3カ月と、S級S班から除外(S級1班へ格付け)を発表していた。
JKAはこれらドーピング違反を受けてこの日、アンチドーピングへの取り組み強化を併せて発表。選手への啓発活動を進めるとともに、検査体制と違反者への制裁の強化を以下の通りに決定した。
従来はすべての競輪開催の中から無作為で抽出して実施していたドーピング検査を、GⅡ以上のすべての開催で実施する。またドーピング違反者に対するあっせん停止期間を現行の最長3カ月から同1年に延長するとともに、複数回の違反者に対しては登録消除を含めた厳しい措置を講じる。
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