【競輪・125、126回生卒業記念レース】在所3位の競輪家系・髙木萌那が父と祖父の前で快走
126期(女子)の卒記レースは、髙木萌那(19、福岡)の逃げ切りで幕を開けた。1回戦1R、鐘3半で3番手外並走だった髙木は終HSで踏み上げて残り1周で先頭。そのまま後続を引き離して6車身差でゴールした。
「開会式で、祖父と父が来ているのを見て気合が入りました」と闘志に火が付いた。第23回(1970年)ダービー王の工藤元司郎氏(16期)と現役選手の父・和仁(76期)の姿をスタンドに視認して発奮。2回戦でも好走し、在所1位の仲澤春香(22、福井)にこそ屈したが、1半捲りで4分の1輪差まで迫った。「仲澤さんには先月の第2回トーナメントでも8分の1輪差で負けた。決勝は集大成。勝ちたいです」とVを目指す。
神戸弘陵高では女子野球の捕手として甲子園Vを経験。競輪家系ながら自転車経験はなかった。養成所で磨いた力と技を、最後に爆発させる。