【競輪・125、126回生卒業記念レース】Vの森田一郎 自転車競技も「やれるところまでやる」
125期(男子)決勝成績 | ||||||
着 | 番 | 氏 名 | 年 | 府県 | 着差 | 戦法 |
1 | 1 | 森田 一郎 | 23 | 埼玉 | S捲りB | |
2 | 2 | 栗山 和樹 | 26 | 岐阜 | 2身 | 追込 |
3 | 3 | 遠藤 拓巳 | 24 | 香川 | 1/4輪 | マーク |
4 | 5 | 渡邉 壘 | 20 | 新潟 | 3身 | |
5 | 4 | 小堀 敢太 | 23 | 北海道 | 3/4身 | |
6 | 9 | 塩島嵩一朗 | 24 | 神奈川 | 1/2身 | |
7 | 7 | 野村 賢 | 20 | 山口 | 3/4輪 | |
8 | 8 | 谷内 健太 | 23 | 京都 | 1/2身 | |
9 | 6 | 弓矢輪太郎 | 20 | 三重 | 大差 | 先行H |
2025メートル、2分56秒5、上がり9秒8 |
125期の決勝は、埼玉の勢いを感じさせる結果になった。森田一郎がVを挙げ、123期の荒川達郎に続く埼玉支部連覇。119期の桑名僚也も優勝しており、最近の4期で3Vという驚異的成績だ。森田は「荒川さんの卒記優勝を『強い』と思いながら見た。今回は同期に胸を借りるつもりで頑張った」と同県の先輩に続けたことに胸を張った。
レースは森田が前受け。だが、残り1周で4番手の内に詰まった。「叩かれて叩かれて、中団の内に埋もれた」と終1半を過ぎてもピンチが続いた。しかし2角で「ケイリンの歴は長いので、自分のレース勘に頼った。自分を信じて、腹をくくって飛び込んだ」と内を突いた。同期が次々に外を踏む中で、2角過ぎ、あっという間に先頭。「ゴールまで全力で踏み切ろうと踏んだ」と勢いは衰えず、後続を2車身離したままゴール線に到達。ガッツポーズで観衆の声援に応えた。
師匠は山信田学(83期)。練習仲間には森田優弥(113期)や山口多聞(121期)ら強力な自力型がそろう。「埼玉の先輩の前で戦える強い選手になりたい」と抱負を述べた。
朝日大では2022年の国体ケイリンVなどの競技実績があるが、「大学で競技には区切りを付けようと思っていた」。だが、ナショナルチームのスタッフらに指導を受けることもあるHPD教場でトレーニングを積んだことで、「一度足を踏み入れたからには、やれるところまでやる」と発奮。4月からはナショナルチームBに加入。競輪でも、競技の世界でも注目される選手になることは間違いない。