【ボートレース表彰式典】毒島誠 夢を実現で年間タイトルも3冠/「GPのターンは失敗だったけど…」
昨年、念願だったグランプリ(GP)を初めて制し、年間SG2Vだった毒島誠(41)=群馬・92期=は、最優秀をはじめ、最多賞金獲得、記者大賞の3冠を獲得し、「これからもボートレース業界を盛り上げられるよう、精いっぱい精進する」と意欲を新たにした。
昨年の自分を評価したい点について聞かれると、「選手になってから一番の目標であり、夢でもあったGPを取れた。それ以上のことはない」ときっぱり。
ただ、GP優勝戦のVTRを見ながらのトークでは「あのレースは失敗でした」と吐露。「いつも緊張するのに、この時は(展示前まで)緊張しなかった。それが、展示が終わってから緊張がどっときて、ハンドルの切り方が分からなくなった」。今までにない感情に襲われたことによるインからの失敗ターン。「もっと奥まで踏み込まなくてはいけないのに、初動が早かった」と苦笑いするばかりだった。
ただ、それでもリカバリーできたのは、培った技術のたまもの。その優勝でこの年間タイトル3冠にもつながった。
表彰式後は、レーサーOGの妻・幸美さん(旧姓・池田)や子どもたちと壇上に並んでプライベートの記念撮影。一家の夢がかなった瞬間でもあった。