【びわこボート・GⅠ周年記念】峰竜太 特別インタビュー/ミッションは「優勝&売り上げアップ」/9月12日開幕
地元タイトル奪還に燃える滋賀支部勢に対し、遠征勢が相当に強力。中でも注目は、19期連続勝率8点台など数々の記録を樹立し続ける峰竜太(39)=佐賀=だ。当地は5連続優出のドル箱水面。その中には優勝した69周年記念が含まれ、前回(昨年8月)参戦の一般戦では11戦9勝と圧巻の成績で優勝した。そんなボートレース界のスーパースターに、今大会への意気込みや現在のボートレースに対する思いなどを語ってもらった。
◆峰竜太(みね・りゅうた)
1985年3月30日生まれ。佐賀県唐津市出身。唐津西高卒業。登録番号4320。2004年11月デビューの95期。05年11月にからつ(佐賀県)で初優勝。GⅠは09年2月、九州地区選(福岡・芦屋)で初Vを挙げ、66優出19V。SGは17年7月のオーシャンカップ(香川・まるがめ)で初制覇し、28優出6V。一般戦も含めた全成績は267優出103V。今年は1月の静岡・浜名湖の周年記念、2月の芦屋の九州地区選でのGⅠ戦2Vを含む3V。昨年は8度目の年間最高勝率のタイトルを獲得。20年には勝率のほか、MVP、最多勝利、最多賞金と年間タイトルを総なめにした。173センチ、51キロ、B型。
――びわこ大賞は2021年の69周年で初制覇。大会2度目のVが懸かります。
「優勝した時のことは今でもとても覚えていますよ。抽選運に恵まれなくて、おんぼろのエンジンを引いたんです。とにかく出ていなかった。それでも諦めずに何回も整備をして、出るようになって、最後は優勝できました。自分ってこういう能力の高さがあるのかと感じることができて、自信がすごくつきました。いい思い出ですね」
――その優勝も含めて、びわこの直近5節はオール優出。前回参戦した昨年8月には優勝しています。
「得意な水面というわけではないんですけど、あっせんしていただく機会が多い。その分、頑張ろうという気持ちがありますから、それが結果につながっているのかもしれません」
――ボートレースびわこがある日本一の湖・琵琶湖は、峰選手の好きなウエークボードが盛ん。このびわこ大賞の前後にも楽しむ機会はつくれそうですか?
「今回は予定が入っていているので、それはできなさそうです。ただ、いつかウエークボードのイベントを琵琶湖で開きたいなと構想しています。すごく楽しいアクティビティなので、多くの人に参加してもらえるイベントにしたいですね!」
――何事にもとても前向きな峰選手らしいアイデアです。ところで、8月10日にボートレースからつで行われたSGメモリアル壮行会では、「能力が落ちてきている」と、ちょっと後ろ向きな話をしていたのが気になりました。
「(不惑を目前にして)年齢のデメリットを感じ始めてきていますね。若い時の方が技量が高かったです」
――はたから見たら、峰選手は変わらず強いままだと思いますが…。以前は今と違いましたか?
「感覚的というよりもロジカル(論理的)になりましたね。レース前に作戦をしっかり立てて走るようにしています。あとはエンジン整備に今まで以上に力を入れるようになりました。そして肩に力を入れ過ぎずにレースをするように心がけています。昔はがむしゃらに頑張っていたけど、頑張り過ぎましたね。それで夢を追えなくなりました」
――現在はどうなのでしょうか。
「その前の状態というのが分かっていない。自分としては、前の状態に戻りたいというよりも、スピードも含めて全体的に上積みがしたいという思いで走っています」
――ですが、5月のSGオールスターで弟子の定松勇樹選手が優勝した際に、「夢を見失って燃え尽きかけていたが、一緒にグランプリを走りたい」と話していました。
「サダ(定松)の優勝は本当にいいものを見せてもらったと思ったし、それで心に火が付きました。サダは吸収力があって、教えたことを100%のみ込むし、研究心もある。僕を越える条件はいくつもそろっていますよ。ただ、サダが僕を抜くときに、僕が弱っていては格好がつかない。僕も常にトップでいて、トップに立つ僕を乗り越えてほしいなと思います」
――強豪ぞろいの今大会での優勝は強さを示すのに最高の材料になります。意気込みをお願いします。
「自分の仕事は呼ばれたレースで優勝することと、呼んでいただいたレース場の売り上げに貢献することです。今回はびわこのために走ります。自分が走ることで、少しでもファンの投票が伸びてくれたらいいですね」
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