【競輪・127、128回生卒業記念レース】北津留千羽が養成所ラスト走で1着「家族と離れてぬくもり分かった」

北津留千羽(19)=福岡=が父・北津留翼(39)=福岡・90期・S1=譲りの捲りを放ち、養成所最後のレースを白星で飾った。初日は積極的な動きができなかったこともあり、「自力を出すことの大切さを実感しました」と笑顔をはじけさせた。
初日から両親らが観戦。初日2回戦は大外の6番車で、「父と目があって、見たことないくらい笑っていました」と、発走直前にサプライズ。そのせいか2走とも5着に終わっていた。この日は「おばあちゃんの声しか聞こえなかった」とレースに集中できたようだ。
マウンテンバイクでは数々の栄光を手にしてきたが、「ヨコに狭い中で競い合う距離感、恐怖感との闘いの中で成長できた。最後のレースも自分でポイントを決めて、バックを取るイメージで走りました」と自信を深めた。
「集団生活で学ぶことも多かったけど、家族と離れてそのぬくもりが分かった。ホームシックになったこともある。父とまた野山をマウンテンバイクに乗って練習します」。久留米には数々のガールズが在籍するが、小倉をホームとするのは北津留が初。家族のサポートを受けながらも、自分で道を切り開く。
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■戦い終わって
尾野翔一(決勝4着)「悔しいです。あの展開でも外から1着を取れてこそ本物だと思う。大塚君に切り替えたが止まったので、バックを踏んでから踏み上げることになった。今後は先行もして、どんな状況からでも勝てる脚力をつけたい」
新垣慶晃(決勝5着)「包まれ気味になって、最終的に尾野君を追走する形になった。冷静に前々に行ければ良かった。デビューまでには、先行する脚力をつけたい」