【競輪・127、128回生卒業記念レース】優勝した三神遼矢が目指すは「五輪メダルとグランドスラム」
127期(男子)決勝成績 | ||||||
着 | 番 | 氏 名 | 年 | 府県 | 着差 | 戦法 |
1 | 2 | 三神 遼矢 | 23 | 福島 | 追込 | |
2 | 6 | 吉岡 優太 | 23 | 茨城 | 3/4身 | 追込 |
3 | 3 | 椎名 俊介 | 24 | 茨城 | 1/4輪 | マークS |
4 | 1 | 尾野 翔一 | 25 | 福岡 | 1/8輪 | |
5 | 5 | 新垣 慶晃 | 24 | 沖縄 | 1/2身 | |
6 | 4 | 伊藤 涼介 | 23 | 広島 | 2身 | |
7 | 8 | 杉浦 颯太 | 19 | 北海道 | 1輪 | 先行HB |
8 | 9 | 池田 充槻 | 18 | 秋田 | 1/8輪 | |
9 | 7 | 大塚 城 | 19 | 静岡 | 2身 | |
2025メートル、2分49秒6、上がり11秒8 |
■ヒーロー
前々に攻める積極策で、卒記チャンプの称号を手にした。三神遼矢は鐘3角で先頭に立つと、「そのまま先行したかった。杉浦(颯太)君に叩かれたのでまだまだですね。主導権争いで負けてしまった」と、優勝を喜びながらも課題を口にした。
終1角で番手にハマる形になったが、3角手前でタテ脚を繰り出して同期のライバルたちをリード。ゴールまで差を詰められることなく押し切った。
ナショナルチームBに所属。競技と競輪の両立を目標に掲げる。「競輪ではグランドスラム、競技では世界選Vと五輪のメダルです」ととてつもない高みを目指している。「ダッシュも持久力も自分の中では強いと思っていない。地道に向上心を持って練習できるのが武器」と冷静的確に自己分析した。
ナショナルチームで活躍する中野慎詞(岩手)、小原佑太(青森)、中石湊(北海道)ら北日本の仲間とともに世界の頂点を目指す。努力を惜しまない三神なら、北日本だけでなく日本を代表する選手に成長するはずだ。(野口雅洋)

◆三神遼矢(みかみ・りょうや)2002年1月5日生まれの23歳。福島県いわき市出身。中学までは体操を経験し、平工高で自転車競技をスタート。日大では2022、23年と国体スプリントを連覇するなど頭角を現した。養成所での独走最高タイムは200メートル10秒47、400メートル22秒02、1000メートル1分5秒06、3000メートル3分43秒55。第2回、第3回の記録会でゴールデンキャップを獲得した。在所成績は2位。師匠は金成和幸(88期)。182.1センチ、84.6キロ、O型。