北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に
北津留千羽(きたつる・ちはね)は、北津留翼(福岡・90期)の長女。小学生から父とマウンテンバイクで野山を駆け巡り、2023年の全日本選手権ジュニアで優勝するなど数々の大会を制してきた。大学で続けることも考えたが、父に憧れるあまり競輪選手を志した。
「父がファンの方々に応援してもらうのを見て、私も人を魅了する走りをしたいと思いました」。明るく飾らない人柄と、競走で見せる猛スピード。その両方でファンを引きつける父だが、「ガールズケイリンを勧められてはいませんでした。危ないから」。それでも志望を打ち明けると、父は師匠となって指導。見事に一発合格した。
父同様に、屈託のない笑顔を振りまく明るい性格。だが養成所では「競走訓練は、展開が早くて必死でした」とマウンテンバイクとの違いを痛感し、苦しんだ。「持久力の方が強くてダッシュ力が足りなかった」と脚質も不向きだった。
それでも徐々に成長。「少しずつ慣れていきました。訓練が身になった」と自信もついてきた。
久留米は児玉碧衣ら強豪がひしめくガールズ王国。だが同じ福岡でも、小倉をホームとする女子は北津留が初めてだ。「プレッシャーはあります。でも父のように動ける選手になって、皆さんに応援してもらえるよう頑張りたい」。小倉のファンの視線を一身に浴びて、大きく羽ばたくことだろう。
①2006年3月2日、19歳②福岡県北九州市③折尾高④小倉⑤北津留翼・90期⑥13位⑦12秒12、25秒54、37秒83⑧152.8、60.4、O

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