競輪

下山聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車

 中学ではバトミントンをやっていた下山聖斗(さがやま・あきと)は、高校から自転車競技を始めた。きっかけは、兄が趣味で乗っていたロードバイクにこっそり乗ったことだった。

 いきなり自転車の楽しさを実感した。鹿児島市内の出身だが、自転車競技部のある南大隅高に進学して寮生活を送った。後に兄弟弟子となる同学年の稲留敦貴(鹿児島・125期)らと汗を流した。3年の夏にはインターハイでケイリン5位に入賞するまでになった。

 鹿屋体大に進み、競技を継続。その中で「好きなことを職業にしたい」と競輪選手になると決断した。

 養成所は一発合格。「年齢もバラバラだし、県外の人ばかりで困惑しました」。だがその環境に順応し、第3回記録会ではゴールデンキャップを獲得。「自分が思った以上の記録が出た」と脚力を身に付けた。

 鹿児島勢は125期に3人、124期のガールズにも谷元音羽がいる。下山も加わって、若手を中心とした勢いある県になるのは間違いない。

 ①2001年6月22日、23歳②鹿児島市③南大隅高―鹿屋体大休学④―⑤大久保聡・86期=引退⑥59位⑦10秒91、22秒79、1分07秒29⑧169.4、72.7、AB

下山聖斗
九州の男子は10人がデビュー/127期九州勢新人紹介
1 尾野 翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露
2 野津 宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身
3 鶴  淳志(24)福岡 後藤大輝とタッグ再結成へ
4 山口留稀哉(22)長崎 幻の甲子園経て兄姉を追う
5 吉田  航(26)大分 野球を断念して計6回受験
6 山本 康旗(24)大分 大学野球をコーチしながら
7 生野 優翔(23)大分 ロードのプロから方針転換
8 佐藤 魁皇(22)熊本 サイクリング高じてプロに
9 下山 聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車
10 新垣 慶晃(24)沖縄 走るのが嫌で自転車好きに
九州ガールズは4人デビュー/128期九州勢新人紹介
1 北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に
2 岩元 杏奈(24)宮崎 就職後に決意固め卒記女王
3 成海 綾香(24)沖縄 鹿児島で培った脚力で勝負
4 池原  杏(20)沖縄 ダッシュ力でレース動かす
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