野津宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身
野津宏介(のづ・こうすけ)は小学1年から野球を始め、九州産大まで硬式野球部。だが肩をけがして大学を中退。福岡市内にある浄水器の会社に勤めていた。
同市西区の自宅から、片道10キロほどある同市東区の会社に自転車通勤していた。そのうち自転車に乗ることが好きになり、友人の勧めもあって競輪選手を目指した。
久留米競輪場での体験会で落車したが、諦めなかった。貯金がなく競輪用の自転車を買えなかったが、福岡県内の自動車工場へ出稼ぎに行ってフレーム代をつくった。
「それからは自転車に本腰を入れました」。適性試験で一度落ちたが、翌年に技能で合格。第3回記録会ではゴールデンキャップを手にした。
「そのときゴールデンキャップを取った同期が24人。その中でも脚力差は大きくて、刺激を受けました」と、養成所では強い同期に負けじと訓練に励んだ。「ダッシュの自信はある。後は地脚をつけて、深谷知広さんや犬伏湧也さんのように力強い走りをしたい」。パワフルな走りで九州勢をけん引するはずだ。
①1997年3月15日、28歳②福岡市③九産大付属九州高―九産大中退④久留米⑤桑原亮・91期⑥34位⑦11秒05、22秒54、1分06秒97⑧175.7、87.5、O

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